2016年3月31日
今回のEzyri Ichiza はストレートネックについて
「ストレートネック」
とは!?
ざっくり言うと頚椎の生理的彎曲が30度以下の状態を言います。
正常な人の頚椎の生理的彎曲は30〜40度と言われています。
7個ある頚椎が真っ直ぐに並んでしまった状態です、人間の背骨は真っ直ぐがいいわけではなくて、生理的彎曲と言って頭の重さ(自分の体重の1割くらいの重さ)を逃がすために彎曲してるのです。
その彎曲が減少、消失してしまった状態がストレートネックです。
ではこのストレートネックではどんな症状が出るのでしょう?
・頭痛
・肩が凝る
・首が痛い
・頚椎の椎間板ヘルニア
・上に向きにくい
・手がしびれる
・めまい
・寝違いをよく起こす
・逆流性食堂炎や胸焼け、吐き気
・自律神経失調症
こんな症状が出る。
ではこのようなつらい症状で整形外科に行った場合はどのような処置や検査をしていただけるのか?
まずストレートネックの原因となるような頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症がないかどうか、MRIを撮影して検査をしてもらえます。(レントゲンでは基本的に軟部組織は写りにくいのでMRIの撮影が必要だと思います)
この検査で原因となる疾患がない場合は、処置としては消炎鎮痛剤や外用薬の投薬に加えアイシングなどの急性疼痛の治療、症状が落ち着いてからの治療で・・
・電気をかける
・理学療法士や鍼灸師によるマッサージ
・筋肉を緩めることや、痛みを取るための薬の処方をする
・頚椎の牽引
などがあります。
そんな「ストレートネック」僕たち整体師が何ができるのか??
それが今回のEzyri Ichizaのテーマです。
まず、ストレートネックによる症状なのか他の疾患による症状なのかの判別をします。
そのために僕らの使える検査(テスト)はオーソペディックテストや触診。
触診にはたくさんの臨床経験も必要とされるので、オーソペディックテストを講義では使います。(オーソペディクテストも確実な判別には経験が必要とされます)
Bsrr’s-Leios Signによって椎骨動脈症候群の判別をします。
椎骨動脈症候群:椎骨動脈症候群とは、首の横を通る椎骨動脈の血流が傷害されることを言います。原因は様々ですが、先天的な奇形や退行性変性による首の変形が主要です。椎骨動脈が傷害されると、脳や小脳に虚血状態を与えてしまいます。
それにより頭痛、めまい、失神、悪心、耳鳴り、視覚障害などの症状が起こります。
特に首を回した状態や顎が大きく上がった状態が長く続くと症状が増悪します。
椎骨動脈症候群と診断された場合、カイロプラクティック治療を行なうことが出来ない場合もあるので、しっかりとした検査をしなければなりません。
カイロプラクティック治療を行なうのが難しい場合は、適切な医療機関による管理を行なうことによって症状を最小限に抑えることができます。
椎骨動脈症候群の判別で整体やカイロプラクティクの施術が可能となれば、椎間孔圧迫テスト、伸延テストで頚椎椎間板ヘルニアや神経根圧迫の可能性なども判別します。
アドソンテストや三分間挙上負荷テストなども用いて原因を探ります。
そして、僕たち整体師ができる施術は、頚椎の生理彎曲をつけていく施術と関連する筋肉の活性、そしてサブラクセーションを起こしている椎骨のアジャストメント。
胸鎖乳突筋
斜角筋群
頸板状筋
頭板状筋
脊柱起立筋
側頭筋
噛筋
などを活性せるのか?解すのか?
頚椎のアジャストメントはどうするのか?
今回はサービカルブレイク、頚椎のアジャストメントついては色々と言われるけど、整体師ならクラック音がなる矯正もできないと説得力はない・・・できないくせに危ないと言うインチキ整体師が多すぎる。
頚椎関連筋肉の調整と頚椎のアジャストメントにより頚椎の生理彎曲は元に戻ろうとするのか?
それはNO!!です。
では他に何が必要か?
骨盤の矯正
股関節の矯正
膝の矯正
足首の矯正
など身体の全身のバランスを整えないとストレートネックは良くなりません!
従って、一度の講義ではできないよーーー!となりました・・・。
今月のえじり一座の講義はこんな感じ。
来月もどうぞ宜しくお願いします。
来月は4月28日(木曜日)13:00からです。
えじり














